美恵子のブログ

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伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法

 多角的な視点によって描かれるリンゴとオレンジ。本作は画家が1870年代以降、数多く手がけた果物を画題とした静物画の中の一点であり、本作は構図、構成、対象の捉え方など完成度が最も高いものとして知られている。

 画面の中で明確な存在感を示す鮮やかな色彩。重厚ながら明瞭なリンゴの赤色とオレンジの橙色は画面の中で明確な存在感を示すと共に、果物が醸し出す生命力も感じられるほか、果物の下に白布を敷くことによる色彩的対象性によって、それらがより強調されている。

 伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法。対象から感じられる雰囲気や内面をあらゆる角度から見つめ、時には伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法を用いることで、現実では決して見出すことのできない対象そのものの迫真性や、造形としての美しさが本作には表れている。

 本質に迫るかのような強く大胆な筆触。画家は批評家ギュスターヴ・ジェフロワに対して「リンゴでパリを驚かせたい」と語ったと言われており、本作は画家の対象に対する切実で、複雑な想いと表現が顕著に示された作品でもある。




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牧歌(バルバリア河畔のドン・キホーテ)

 後期印象派の大画家ポール・セザンヌ初期の代表的作品のひとつ『牧歌(バルバリア河畔のドン・キホーテ)』。

 本作は印象派の先駆者エドゥアール・マネがルネサンス期ヴェネツィア派最大の巨人ティツィアーノ・ヴェチェッリオ初期の傑作『田園の奏楽』に倣い制作した問題作『草上の昼食』に影響され、同作品に基づきながら、16〜17世紀スペインの小説家ミゲル・デ・セルバンテスの最も著名な小説≪ドン・キホーテ≫の一場面を描いた作品である。

 草上で寝そべる男としてセザンヌ自身の姿も描き込まれている本作では、画面下部に『草上の昼食』を容易に連想させる男女が、画面左側には官能的な姿態を示す裸婦と水辺で髪を結う(又は水浴する)裸婦が、そして画面右側にはパイプを吸うような仕草を見せる着衣の男の後姿が描き込まれている。


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英女性、トランプ氏の誤ツイートで大迷惑

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がテリーザ・メイ(Theresa May)英首相を批判するため行ったツイッター(Twitter)投稿で、メイ首相と取り違えられて名指しされ、思わぬ注目を浴びる羽目になった英国人女性が30日、トランプ氏からの謝罪を待っていると語った。

 この女性は、2009年に「@TheresaMay」の名でツイッターのアカウント登録を行っていたテリーザ・スクリブナー(Theresa Scrivener)さん(41)。このユーザー名は自身のミドルネームを使ったものだという。アカウントのフォロワーは6人で、これまでの投稿数はごくわずかだった。

 スクリブナーさんのユーザー名を含んでいたトランプ氏の当初の投稿は直ちに削除され、メイ首相の正しいユーザー名と共に改めて投稿された。だが、スクリブナーさんの元には翌朝、世界中の報道機関からの電話や大量のメッセージが寄せられた。

 とんだ迷惑を被ったスクリブナーさんは、ロンドンの南西89キロにある海沿いの町ボグナーリージス(Bognor Regis)の自宅で、「もし有名になりたかったら、(人気オーディション番組の)『Xファクター(The X Factor)』に出ていたわ」と苦言を呈し、「ホワイトハウス(White House)からの謝罪の電話を待っている」と語った。

 これまで受け取ったメッセージの大半は温かい言葉で、多くは大統領の行為を詫びる米国人からのものだったという。「彼(トランプ氏)はきちんと考えてからツイートをするべき。テリーザ・メイ首相と私のプロフィールは完全に違う。彼女は国政を担う人物で、私はボグナー在住のママ」とスクリブナーさんは語った。

 これに先立ちトランプ氏は、英極右団体「ブリテン・ファースト(Britain First)」の幹部が投稿した反イスラム動画をリツイート(再投稿)し、メイ首相から批判されていた。今回の投稿は、首相の批判に対し、自国の問題に集中するようけん制する内容だった。

 メイ首相はこの投稿を受け、「ブリテン・ファーストの投稿をリツイートすることは間違った行為だ」と改めてトランプ氏を批判。一方で、英米の「特別な関係」は今後も続くだろうとも述べた。


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大きな花を咲かせる薔薇の花々

 硬質的な青いガラスの水差し。本作は、白色、黄色、桃色の薔薇の花とガラスの水差しを描いた静物画作品で、ファンタン=ラトゥールの静物表現における頂点が示される作品のひとつとして高く評価されている。

 大きな花を咲かせる薔薇の花々。静物画としては非常に単純で簡素に構成される本作ではあるものの、古典に倣う高度な写実的描写による的確な形態表現や、作品から醸し出される深い詩情性や静謐な雰囲気は画家の静物画作品の中でも特に優れた出来栄えを示している。

 一輪だけ置かれた蕾をつけた薔薇の枝。薔薇の控えめで儚げな色彩の繊細さを引き立てるような背景の黄土色、そして大理石の黄白色の調和的選定や、薔薇のの柔和性と、ガラスの水差しや大理石の硬質性との素材的・質感的・色彩的対比も特に注目すべき点である。


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自画像

 19世紀のフランスで活躍した近代絵画の先駆的画家アドルフ・モンティセリが最晩年期に辿り着いた傑作『自画像』。

 本作は数々の女性遍歴を重ねていたモンティセリが結婚を望むほど想いを募らせていた魅惑的な女性エマ・リカールの依頼により制作された画家の自画像作品で、本作には画家の歩んできた絵画人生の全てが凝縮されている。

 本作では画面中央より右側にモンティセリ自身の姿がほぼ真横から描かれており、画面の中で画家は、筆と調色板(パレット)を手に画架(イーゼル)に向かい作品制作をおこなっている。

 その表情は(ルネサンス期などまで制作された)古典的で公式的な肖像画を思わせるように神妙で威厳的な雰囲気を感じることができる。これは絵画を描くという行為と共にモンティセリが抱いていた画家としての自己意識の反映だと考えられている。


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