美恵子のブログ

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伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法

 多角的な視点によって描かれるリンゴとオレンジ。本作は画家が1870年代以降、数多く手がけた果物を画題とした静物画の中の一点であり、本作は構図、構成、対象の捉え方など完成度が最も高いものとして知られている。

 画面の中で明確な存在感を示す鮮やかな色彩。重厚ながら明瞭なリンゴの赤色とオレンジの橙色は画面の中で明確な存在感を示すと共に、果物が醸し出す生命力も感じられるほか、果物の下に白布を敷くことによる色彩的対象性によって、それらがより強調されている。

 伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法。対象から感じられる雰囲気や内面をあらゆる角度から見つめ、時には伝統的な遠近法的表現を無視した独自の手法を用いることで、現実では決して見出すことのできない対象そのものの迫真性や、造形としての美しさが本作には表れている。

 本質に迫るかのような強く大胆な筆触。画家は批評家ギュスターヴ・ジェフロワに対して「リンゴでパリを驚かせたい」と語ったと言われており、本作は画家の対象に対する切実で、複雑な想いと表現が顕著に示された作品でもある。




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